SUMMER SONIC 2018 で見逃せないアーティスト①
今年、2018年のSUMMER SONICのラインナップを見て、本記事を読んでくださっている皆さんはどのように感じたでしょうか?
「すごい!これは行くしかない!」と感じた人もいれば、
「う~ん、なんか微妙だな…行くか迷うな…」と感じた人もいると思います。
前者の方は、耳の早いリスナーさんです。素晴らしい。
本記事は後者のような方にこそ向けた記事となっています。
本記事を読めば、
「今年のサマソニに行かないわけにはいかない!!」
となるはずです。たぶん。
なぜなら、今年のSUMMER SONICは、2010年代において最も素晴らしいと言っても過言ではないほどのラインナップが揃っているからです。
日本を代表するフェスとして比較されがちなフジロックと比べても、今年は明らかにSUMMER SONICの方が優れていると言えます。
その理由としては、
- SUMMER SONICに多くの現在進行形でワールドワイドに活躍しているアクトがラインナップしているのに対し、フジロックはまさに今と呼べるのは、ほぼケンドリック・ラマーのみである。
- 新人と呼べる若いアーティストのラインナップに関して、質・量共にSUMMER SONICの圧勝である。
という2点があります。
つまり、今年のSUMMER SONICに行けば、
今、世界でどんな音楽が聴かれているのか。
を知ることができるのです。
ぜひ、SUMMER SONIC 2018を訪れ、世界のヘッドミュージックに触れましょう。
本記事では、そのきっかけとなるよう、何度かに分け、SUMMER SONIC 2018の注目アクトについて紹介したいと思います。
ちなみに、フジロックについても、素晴らしいフェスであることに疑いようはないので、また別の記事で紹介できればと思います。
ぼくはフジロック・サマソニの両方に行く予定です。これが正解。
注目のビッグ・アクト
では、まずは、海外のフェスでヘッドライナー級の活躍を見せている大型のアーティストから紹介していきます。
1,Chance the Rapper
シカゴ出身のこの若きラッパーが今年のサマソニ一番の目玉であることは言うまでもないでしょう。
soundcloudやApple Musicといったネットのストリーミングサービスのみを用いて音楽を配信し、レーベルと契約しない、音源の有料販売をしない、という従来のアーティストでは考えられないやり方でグラミー賞受賞まで上り詰めた彼はまさに時代の寵児とも言うべき、今最もホットなアーティストと言えます。
カニエ、リルウェイン、サバ、ジャスティン・ビーバーなど多くのビッグネームを招いて作られた3作目のミックステープ「Coloring Book」は2010年代のhiphopの金字塔と呼べる素晴らしい作品でした。
same drugsという曲が素晴らしい。
個人的にhiphopのアーティストが作るバラードのような曲が大好きなのですが、上記の曲に似た雰囲気の曲でカニエのonly oneも美しい曲ですね。
2,Tame Impala
ロックというジャンルが衰退する2010年代において、R&Bなど他のジャンルのアーティストとも共鳴しながら、60年代のサイケデリックロックを現代に解釈し更新する、スタジアムバンドです。
厳しい音楽批評家たちに評価されながら、最新アルバム「Currents」はUSのチャートで4位、UKのチャートで3位に入るなど名実ともに今を代表するロックバンドであると言えるのではないでしょうか。
音源において、まるで現代のビートルズとも呼べるような先鋭的なサウンドを鳴らしている彼らですが、彼らの真骨頂はライブにこそあるのかもしれません。フェスの巨大なステージで、その空間全体をサイケデリックで包み込むサウンドスケープ、演奏のダイナミズムは実際に体感すれば脳内麻薬が出ること間違いなしです。
彼らのライブは90年代から活躍し、今も現役であるFlaming Lipsのトロピカル感に通じるところがあるように感じます。Tame Impalaの方が骨太ですが。
ちなみに、リアーナがTame Impalaの曲をアルバムでカバーしています。
3,PORTUGAL.THE MAN
今年のグラミー賞で「ベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」部門を受賞し、その名を世界に知らしめたアラスカ出身のサイケデリックバンド。
もともとは音楽マニアのみ知っているようなマイナーな存在でしたが、新譜に収録されている「Feel It Still」が大ヒットし、グラミー受賞まで至りました。
現代的なサウンドの縦ノリのビートに彼らの特徴の一つであるファルセットのボーカルが乗るクセになる曲です。以前の音楽性に比べ、ダンスミュージックの影響が色濃くなっているように感じます。
個人的には過去の作品のMGMTやELO、60年代のポップスやフォークに影響を受けたような作風が好きでした。
「In the Mountain In the Cloud」というアルバムがおすすめです。
アコースティックの演奏ですがこの曲が大好きです。やはり、彼らのルーツはそもそもフォークにあるのでしょう。
やっぱり、このバンドを聴いているとMGMTが頭に浮かんでくるのでMGMTの名曲も一曲紹介しておきます。ラスサビで半音下に転調するというのが天才すぎますね。
今回はここまでとします。
次の記事もよろしくお願いします。